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少年が奪われない為に”奪う”物語「奪う者 奪われる者」が絶対に面白い!【小説家になろう】

奪う者 奪われる者 (ファミ通文庫)

 ”小説家になろう”のサイトを頻繁に覗いて、常に面白い作品は無いかと探し回っている私が、読むと大抵の人が面白い! と感じる「奪う者 奪われる者」というライトノベルの魅力を紹介したいと思います。


小説家になろうのランキングでは40位程をさまよっているのですが、その実上位の作品より断然輝く要素が沢山詰まっているので、これがなぜもっと評価されないのか不思議なくらいです。


では早速行ってみましょう(''◇'')

奪う者 奪われる者のここが面白い

主人公が虐待の末、命を奪われて転生した過去

主人公の佐藤優(12歳)に親から虐待を受けた末に、保険金を掛けられて殺されてしまう。しかし目が覚めると異世界に転生していたんですね。



冒頭からいきなり死亡したのは結構テンプレな内容でしたが、親から虐待されたっていう背景は意外だなと最初読んだ時に思いました。



こうした転生系の話であるあるで、主人公が異世界に転生するきっかけがダンプカーや車に引かれたりと、おきまりなパターンですから。



でもこの虐待されたってのが、主人公の行動指針になっているんです。

主人公は死の淵でこう思います。



「この世界には奪う者と奪われる者がいる、もし次に生まれ変わる時があるのなら、俺は奪う者になってやる」と。


こうした主人公の最期の時の決意が、この後の話を面白くするので、この思いが全ての始まりと言ってもいいでしょう。


主人公ユウの決意と優しさ

ユウはあることをきっかけに強奪というスキルを覚えます。


このスキルは相手が保有するスキルを条件を満たせば奪えるスキルでして、当然ユウはこのスキルを利用して、どんどんモンスターや異世界系の話でありがちな冒険者からスキルを奪い人外な存在になっていくんですね。


そしてユウは転生前に奪う側になってやると決意した通り、自分の邪魔をする、つまりは敵には一切の容赦がなく、且つ冷酷に排除する描写が多いので一見すると、ただの俺TUEEE的な話じゃないのと思うじゃないですか?


ですが、それは間違いなんです。


何故容赦なく、且つ残酷に冷酷に敵を屠るのかというと、それは大事な者を二度と奪われない為に、しかもユウがそれを内心酷く恐れている為に、過剰に攻撃をしてしまうのだと読み進めていくうちに感じ取れました。


ユウは非常に外面は良いのですが、気心しれた仲間にはぶっきらぼうな印象を与えています。口もかなり悪いですw


ですが、その反面何よりも仲間を自分の家族、いや自分の一部とも思っている節があり、作中のところどころにそうした描写が表れて、余計に感情移入されてしまいます。


ユウの優しさがこの作品のテーマ

勝手にですが、この作品のテーマは何だろうか? と考えたら、それは主人公の優しさにあるんじゃないかと思いました。


養父から虐待の末、保険金を掛けられて殺されたユウは、最初は誰にも心を許せる存在はいませんでした。


しかし転生した後で優しくしてくれて、面倒を見てくれたステラが亡くなってしまってから、ユウは失うことを酷く恐れ、また自分の大事な者を奪われ傷つけられることに異常に反発します。


こうした行動原理はユウが優しい故に起こることであり、この作品の最も注目してみるべき点でしょう。


最後にユウの優しさが伝わる一説を引用させていただきます。

仕方がない? ふざけるな・・・・・・こいつはお前等と違って諦めなかった。腐った大地に・・・・・・満足に食事をできなくても泥水を啜っても・・・・・・それでもこいつは諦めなかった。お前らと一緒にするな」

(引用:奪う者 奪われる者 第119話より)

高難易度の迷宮・腐界のエンリオ56層。


植物がまともに育たない枯れた大地に、植物を育てようと頑張って大地を耕していた、魔人族の少年が亡くなった時にユウが放った言葉です。


この後ユウは亡くなった少年を死霊魔法で生き返らせて、自分の仲間に加えます。



こうした行為からもユウが頑張っている存在、一度自分が認めた存在が報われなかった時に助けてあげたい、救いたいという純粋な優しさが感じ取れるのが、作者さんの描写力の高さが伺えますね。


おわりに

この作品の魅力はこの他にも戦闘面がかなり綿密に、そして臨場感が伝わる様に描写されているのが最大の特徴です。


奪われる者から一転して奪う者になったユウが、その力でどこまで行くのか?

そして旅の最後はどうなるのか?


まだ連載が続いていますので、興味が湧いた方は一度読んでいただけると幸いです。

じゃ今回はこの辺で( ̄▽ ̄)ノ~~