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人は何故『不幸』になるのかを『電波的な彼女』を読んで考える【ライトノベル感想】

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電波的な彼女 ?幸福ゲーム? (集英社スーパーダッシュ文庫)

片山憲太郎著作の『電波的な彼女』というライトノベルを読み、そしてですがOVAも同時に見たので、その内容から人は何故『不幸』になるのかについて、ネタバレ無しで淡々と思うところを書いて行きます。興味がある人はお付き合い下さい。


『電波的な彼女』のあらすじ

不良少年の柔沢ジュウは、堕花雨と名乗る少女にある日突然に忠誠を誓われる。少女の奇怪な言動に振り回されながらも、その真摯な言動にしだいに存在を受け入れて行く。

しかし、巷を騒がせる連続殺人事件にクラスメイトが犠牲になってしまい、ジュウは雨に不信感を抱くようになるが、思わぬ事態が待ち構えていた。引用:電波的な彼女 - Wikipedia

この作品は二巻しか出ておらず完結はしていないのですが、読んだところかなり「面白い」。

ジャンルはミステリー系で、描写がグロイ、また精神的に堪える場面も多いのですが、それを抜きにしても先に先にと続きが気になる、そんな魅力のある作品です。

ちなみに今回、不幸について書こうと思ったのは、電波的な彼女の二巻、幸福ゲームを読んだからです。 

不幸な出来事が起きるから不幸な人生になるのか?

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(引用:OVA電波的な彼女~幸福ゲーム)

これは私自身の体験を振り返って思うことなのですが、過去に一度かなり不幸な出来事があり、その出来事を体験してから連鎖的に、不幸なことが降りかかってきた記憶があります。

この世には不幸が身近にあり得ない程溢れていて、誰しもがふとしたことをきっかけに不幸になる可能性を秘めているとは思うんですが、出来れば不幸にはなりたくないですよね。

何でこんなことをだらだらと考えたのかと言うと、作中で登場キャラの一人が身内の死をきっかけに、連鎖的に不幸に見舞われる描写があったからです。

読んでいるとそのキャラは、もう精神的に立ち直れないところまで追い込まれてしまうのですが、不幸を呼び寄せるきっかけになったあるキャラが楽しそうに生活を送っているところを見て何故自分はこんなに不幸なのにあいつは幸せなのだろうか? と考え込み。。。

この世は誰かが不幸になると誰かが幸せになる世界

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(引用:OVA電波的な彼女~幸福ゲーム)

続きですが、その幸せそうな様子を見て、不幸のドン底なキャラはあいつが私の幸せを吸い取ったと考える様になります。

恐らく不幸な事態が続いたことで、精神的に狂ってしまったのだと思いますが、ここでこんなことを考え付くんですよ。

人には一定の幸福値が定められていて、他人が不幸になればその幸福値が自分に還元され、自分が幸せになると。ならば見ず知らずの他人に不幸を与えれば、自分が幸せになれる、だから他人に不幸を与えよう。

こんなありもしない幸福値なる考えを生み出してしまい、その考えに従い様々な犯罪を犯す様になってしまいます。

理屈自体はありもしない妄想の領域を脱しないのだけど、私は幸福値といった考えに共感してしまうところがあるんですよね。

実際、この世は誰かが不幸になると相対的に誰かが幸せになる様に出来ていますから。

例えば就職にしても、同じ会社を受けた人間で受かる奴も入れば、落とされるやつもいる。

数秒、数分の確率で事故に遭う、遭わない、そんな人間もいる。

あることがきっかけで願いが叶う人間もいるし、いつまでも叶わず人生に疲れそのまま終えてしまう人間もいる。

これらの誰かが不幸になる代わりに誰かが幸せになる、考えると一定の幸福になる値が存在しているのだと思わざるを得ない。例えるなら今生きている人間全てが、仮想現実の登場人物に過ぎないんじゃないかとも考えてしまう。

 

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誰かがこの世はバーチャルだと提唱している動画を観て、もしかしたらそうなのかなと私は納得してしまう節があります。誰しも今自分が生きてるこの世界が、絶対的に現実なのか証明しろと言われたら、それは無理でしょう。

何故なら自我はあるけど、自分が生きて眼球を通して認識している世界が全て本物だとは、誰も確信を持てる証拠が無いからです。

そもそも何を持ってして、何がこの世界は仮想現実じゃないと、証明する術が何もない訳ですから。

仮にこの世界がまるっきり偽物だとしても、それは自分と言う存在が消えた後じゃないと何も分かりませんしね。もしかしたら自分の存在がいつか消えてしまった後に、本当の世界に戻れて自分が体験した人生は偽物だと、分かる日がくるかもしれませんけど。